解法暗記の網羅系参考書と実戦系参考書の違いと注意点

公開日: : 最終更新日:2016/07/21 おすすめ参考書, 受験コラム, 受験裏情報

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当ブログの参考書のフローチャートで、参考書をどの順番でやるのが最も効果的に成績を伸ばせるのかを紹介させてもらっています。
その中で、数学でも、化学でも、英語でも、物理でも、ある決まった流れが存在します。

網羅系を1冊やって解法パターンを覚えてから実戦系で鍛える方法です。

例えば、数学でしたら、
青チャート⇒一対一対応の数学⇒やさしい理系数学・・・・という流れになっています。
青チャートが解法暗記で、一対一からは実戦形式となっています。

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いつ網羅系から実戦形式の参考書に移ればいいのか、その見極めはなかなか難しいものがあると思います。
未熟なまま、突入しても効率が悪いし、だらだら網羅系をやってもある程度までしか、伸びません。

なので、今日は網羅系から実戦形式の参考書にステップアップするタイミングや、網羅系の参考書と実戦形式の参考書でのやるときの意識の違い、やり方の違いなどを紹介したいと思います。

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解法暗記の網羅系参考書と実戦形式の参考書

まず、網羅系参考書とは何か、実戦形式の参考書とは何かから説明しましょう。

網羅系、実戦系参考書の具体例

例えば、上でも挙げましたが

数学
網羅系参考書:青チャート白チャート赤チャート
実戦系参考書:(一対一対応)、やさしい理系数学、赤本

英語
網羅系参考書:Forest、英単語帳
実戦系参考書:やっておきたい英語長文、赤本

化学
網羅系参考書:セミナー化学、(化学の重要問題集
実戦系参考書:標準問題精講実力をつける化学

物理
網羅系参考書:セミナー物理、(物理の重要問題集)
実戦系参考書:名問の森、難系

以上、ざっと私なりに分けてみました。
( )であらわされているのは、どっちとも言えないという意味です。
私なりの一応の基準は、 入試問題としてそのまま出てきてもおかしくないか、網羅性を意識しているかどうか。で、決めました。

解説したページもリンクしてあるので、未読のかたは是非御覧ください。

網羅系参考書をやる際に意識するポイント

網羅系参考書とはまず受験勉強を開始したら、まっさきに取り組むべき参考書であり、 自分の受験勉強の礎を築くためのものです。
ここで、しっかり解法パターンを暗記しておかないと、もはや難しい問題には手も足も出ないでしょう。

なので、網羅系参考書をやる際に特に意識すべきこと、また、特徴的なやり方を解説していきます。

5分考えたら答えはすぐに見て良い

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網羅系参考書を取り組む方はどんな人かというと、まだその教科のことをほとんど理解できていない初級者の方に他なりません。
そういう人がしなければいけないことは、 その分野の典型問題を理解し、模範解答を何も見ずにかけることです。

この段階で、時間をかけているのはナンセンスなのです。まぁ受験勉強というものに関してだけですけどね。
時間が惜しいので、どうせ答えも出ないでしょうから、どんどん分からなかったら解答を見るようにしましょう。

この際に、気をつけるポイントがあり、他のところでも紹介していますがおさらいします。

・解答を見たら、行っている解法を完全に理解する。
・その後すぐに、何も見ずに解答を真似て書き起こす。
・数日後、もう一度挑戦する。

特に解法を理解した直後に、自分で何も見ないで書いてみるのが重要です。理解しただけでは、全く点数につながりません。
実際にまねでもいいので、 解答を書き上げて初めて得点になります。
そのことを念頭に置いてください。ここが網羅系参考書をやる上で特に意識すべきことです。

復習は気づいたときに!!1周目、2周目という明確な定義はいらない

きっちりとした性格の人にありがちなのですが、復習を柔軟にやれない人がいます。
どういうことかというと、 『昨日出来ない問題があって、解法を覚えたけどどうせ2周目でやるから解法かけるか確認しなくていいや』という人です。

めちゃくちゃ、具体的で限定的な書き方しましたが、こういう人かなりいます。私もそうでした。
1周目とか2周目とかに拘っていては、勿体ありません。
アメトーークの家電芸人でお笑い芸人の徳井さんが『買いたいときが買い時!!』とおっしゃってましたが、『気づいたときが復習時!!』です。

もちろん、2周目はやります。これによって、漏らすことなく問題を‘網羅’できます。
ですが、それにとらわれないで、こまめに自分が出来ているのか、覚えているのかをチェックしていきましょう。

最近、皿洗いをしようと思い出しても、溜まる一方の私が大きな声で言えませんけど。。。

網羅系は1週間単位で計画を立てる

これも色々な解説ページで言っているため、おさらいになりますが、当ブログでは効果的な方法としてこの計画で勉強を進めることをオススメしています。

・1週間であるまとまった箇所を(1分野)やる
・1週間の内、5日は実際にやる日、残りの2日は出来なかったときの予備日、復習日とする

こうするのには、理由があります。
網羅系参考書はだらだらと作業的にやりがちです。それは、 物凄い量があるので焦る気持ちと、時間がある程度あり、先が長いので時間的な区切れが無いためです。

なので、数Bならベクトル、数列、さらに細かくして、ベクトルなら空間ベクトル、平面ベクトルを1週間ずつで終わらせる。というように、自分なりに細かく分野ごとに分けて、 1週間という締め切りを持たせ、完璧に解法を覚えられているか、常に自分に問いながら解いていきましょう。

作業的に終わらせた1周目など、何の意味ももちません。
ただ、どういう問題があって、こういう公式があったなーっていう程度の記憶しか残らないでしょう。これでは、時間があまりにももったいないです。 本気で難関大学に合格したいなら、常に緊張感を持って勉強に望みましょう。

やり込んだ網羅系参考書は辞書となる

数学なら、青チャートが分からない問題や躓いたときに手引き書の代わりになりますし、単語帳なら、いろんな長文をやっていてわからないものをどんどん書き込んで、自分オリジナルの単語帳が出来上がります。

これも網羅系の参考書の特徴の1つでしょう。

実戦形式の参考書をやるときに意識するポイント

網羅系について見てきたので、次は実戦形式の参考書について考えていきます。
このレベルまで来ると、学年も上がってきて、受験が視野に入ってきますね。なので、緊張感がおのずと高まると思います。
それを大事に生かしつつ、効果的にやっていきましょう。

答えをすぐ見ちゃダメ!!10分以上もがこう

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網羅系参考書との一番大きな違いはここです。
分からなくてもすぐ答えを見てはいけないという点です。
なぜかというと、実戦形式の参考書に取り組むということは、 ある程度の解法パターンは頭に入っているということになります。
網羅系を終わらせているわけですからね。
実戦形式と入っても、解法パターンはもう知っているわけです。なので、何も知らずに、何もかけなかった網羅系参考書時代とは違って何かしら足跡は残しましょう。

また、実戦形式は入試の模擬と捉えてもらったほうがいいです。
例えば、入試本番では、典型パターンで一発で答えられるような問題は難関大学志望ならほとんどありません。複雑に入り組んでいる場合がほとんどです。

何も答えが思いつかず、分からないといって、何も書かない人はいないでしょう。時間の限りを使って死ぬ気で脳みそをフル稼働させてどうにか部分点だけでも取ろうともがくはずです。

ですが、本番だけそれをやっても上手く出来るはずがありません。
私は、数学の二次試験、入試本番に大問6個のうち、問題を見て解法が一瞬で浮かんだのが1個だけでした。そこから150分粘って、5完答で83%とりました。これで合格をほぼ決めたようなものです。

これは、運が良かったとか、何かが降りてきたとかではありません。日ごろからしっかり分からない問題を粘って粘ってどうにか自分の知っている解法に持ち込めないか訓練してきたからだと思います。

今考えても あの瞬間の絶望は、一生忘れられません。体が震えました。解法がぱっと浮かばないんですから。それでも、死ぬ気で脳みそ稼動させれば、手を動かし続ければ閃きが降りてきます。それも新しいひらめきではありません。自分が知っている方法に帰着させる閃きです。

実戦形式では、網羅系の復習という意味合いもありますが、自分をハイレベルの問題に挑戦する知的体力を養う場でもあります。そういうことを念頭に置きましょう。

網羅系よりもじっくり取り組もう

網羅系の参考書では、計画に沿って急ぎ足で問題を覚えてきました。
ただ、実戦形式の参考書ではそうは行きません。
一問一問が骨太の問題で、受験レベルのものが揃っているからです。

なので、ある程度ゆとりを持った計画を練りましょう。
やり方は変わりません。1週間単位で計画を練って、週5で実践、週2で復習していきます。

昔、間違った質問をしてきた生徒がいたので紹介します。
『実戦形式の参考書はじっくりやるより数をこなしたほうがいいですよね?』

というものでした。
ちなみに、彼は英語の問題について、復習とかよりもどんどん数をこなしたほうが良いかという意味で聞いてきました。
答えはNOです。

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もちろん、受験終盤の英語では、どんどん英文を読み込んだほうがいいのですが、それでも必ず2周以上はしたほうがいいです。
他の参考書でも、どの教科もですけど、手当たり次第に問題に取り組むのはどっちつかずになるので、やってはいけない行為です。
先ほどの質問の答えにつながるのですが、受験の原則はこうです。

『2冊を1周ずつなら、1冊を2周やったほうが成績は伸びる。』

実戦形式だからといって、適当に済まして、次に進むのではなく、1問1問完璧に仕上げる気持ちを持ち続けましょう。焦りから、進みたくなる気持ちは凄く良く分かります。そんなときこそ、じっくり取り組んでみましょう。

網羅系参考書から実戦形式の参考書にステップアップするタイミング

いろんな記事で、網羅系をマスターしたらとか、極めたらという曖昧な表現を使っていたので、混乱した人も多いかと思います。申し訳ありませんでした。

ここでは、具体的に考えていきます。

網羅系をマスターしたとは

あらかじめいっておきますが、本当に正しい答えはありません。
なぜなら、100人生徒がいれば、100人それぞれのタイプがあり、一概に言えないので、 全員に合う方法を1つに絞ることは出来ません。

ただ、いつかのパターンを示すので、自分がどのパターンか考えてみてください。

分からない問題は1つもないくらいやり込む

完璧主義者タイプです。これが理想なのですが、これでは時間が相当食ってしまうことを覚悟しなければなりません。
とはいえ、青チャートやセミナー化学、物理でも総合演習といってかなり難しい問題が終盤畳み掛けてきますので、これらは除外したほうが吉でしょう。

あくまで、例題や応用例題を中心に解法パターンを覚えていくことを主軸としましょう。

全ての問題の答えを一度は何も見ずに作れた

私はちなみにこのパターンでした。
これは、出来なかった問題にどんどんチェックを入れていき、3個でも4個でもチェックが入った問題は何度も挑戦して、間違えて、答えを覚え直してというのを繰り返します。最終的に5回目くらいで全ての問題の答えを自分で解いて解答できるようになります。

これは、一度解き終わった問題はやらないで、解けなかった問題のみ2周目、3周目と拾っていく方法で、全ての問題を確実に一度自分の手で模範解答を仕上げることが出来ます。
ただ、これでは、1周目はかろうじて出来たけど怪しい問題、2周目やらなかったが実はもう忘れてて出来なくなっている問題などを見逃す可能性があります。

ただ、それでもこのやり方なら8割以上は解けるようになっているはずです。これくらいで一ランク上の参考書につなげるのがオススメです。

1周したらすぐ実戦形式に移る

超効率型というか、実践型というか、難しいところですが、大変だと思います。簡単な問題ではなく、難しい問題を通して勉強したい人向けの方法だと思います。

これに似た例を一度、物理の重要問題集のところで書いたことがあります。
私の高校の同級生が、物理の重要問題集にすぐ手を出して全くできずに、また物理のエッセンスに戻るという話なのですが、割ときついと思います。

また、上でも書いたとおり、私は実戦形式の参考書は、模擬試験として考えてやったほうがいいと思うので、しっかり網羅系をやることをおすすめします。

実戦形式の参考書に歯が立たない人について

網羅系参考書を一度やったのにも関わらず、実戦形式の参考書が全然解けない人も多いと思います。私も経験あります。
大学への数学一対一対応まで終わらせたのに、やさしい理系数学がほとんど解けなくて、衝撃を受けました。

そういう時こそ、しっかりとどこまで喰らいつけれるか挑戦し粘ってみましょう。また、網羅系の抜けが激しいときは一度戻ってみてもいいかもしれませんね。

【要点まとめ】網羅系参考書、実戦系参考書の注意点、相違点

この記事は、私への数学の成績が伸び悩む高校生の子からの相談を元に書きました。質問内容は
『青チャートを1周作業的にやったけど身についてないが、その状態で1対1に移ったほうがいいかどうか。』

というものでした。答えは、 『しっかり解法を覚えているのならOK、半分以上抜けているなら2周目をやろう』です。

また、『意識的に取り組むことで成績があがるか』という質問も付随してましたので、ここで答えます。『自分がどこまで理解できているのか、何が分からないのか、何が足りないのか、なぜこうなるのか、ここはどうなのか。』と、常に自問しながらやったら成績は ぐーーーんと伸びます約束します。
これが出来ている高校生は少ないと思います。

恐らく、作業的に青チャートを1周やってしまったのも、その部分が足りないからかもしれません。
私はそれにプラスして、数学を楽しみながらやって欲しいなーって思います。好きこそ、物の上手なれです。是非、楽しみながら受験勉強を乗り切ってください。

受験勉強の相談、質問、記事のリクエスト、医学部に関する疑問などはメールフォームからお気軽にどうぞ。
またtwitter(@kaiware1294)もやってますので、こちらでも気軽にメッセージくれるとすぐ返信できると思います。

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