50冊以上から厳選したおすすめの物理の参考書

公開日: : 最終更新日:2016/07/22 おすすめ参考書, 物理, 科目別紹介

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大学入試対策用の物理の参考書というものは、現在多くの良書が出版されています。しかし、全ての参考書、問題集をやり遂げられる受験生はいないでしょうし、もとより、そんなことする必要はありません。

そうなると、どの参考書を使えばいいのか。この参考書とこの参考書はつなげるのに、相性はいいのか、それとも悪いのか。物理の勉強ではなく、そちらに気をとられていては本末転倒です。ただ、参考書選びが受験勉強に置いて大きなウェイトを占めるのも確かです。
そこで、難易度別に物理の参考書、問題集をまとめて見ましたので参考にしてください。
また物理は、他の科目よりも参考書、というよりも参考書の執筆者の解法の影響をモロに受ける科目です。そのため、解法パターンの色や特徴、どれがいいのかも、併せて書きました。参考書選びの参考にしてください。

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目次

解法パターンで見る参考書の流れ

上記しましたが、 物理は解法パターンに指導者の色がとても強く出る科目です。参考書が違えば解き方やアプローチの仕方が、少なからず異なりますし、自分に合わない解法パターンを覚えてしまうことほど、時間と労力の無駄なことはありませんし、効率的ではありません。

※ただ解法パターンはあくまでも効率的な側面から推奨しているだけであり、問題演習には他の参考書を取り入れていけないとは言っておりません。状況に応じて、他の流れの参考書を取り入れることも成績向上に繋がります。

以下の4つの解法パターンの特徴を示します。

  • 橋元淳一郎流の解法
  • 代ゼミ講師の漆原晃流の解法
  • 河合講師の浜島清利流の解法
  • 代ゼミ講師の為近和彦流の解法

橋元流の解法パターンの特徴

参考書の流れ
橋元の物理基礎をはじめからていねいに
橋元の物理基礎をはじめからていねいに

橋元淳一郎の物理橋元流解法の大原則―試験で点がとれる橋元淳一郎の物理橋元流解法の大原則―試験で点がとれる (1) (大学受験V BOOKS)

物理の超初心者レベルの人が橋元流から物理の勉強を始めることが多いです。 『何となく分かる』『何となく問題が解ける』ようになるという印象です。これは決して悪い印象ではないのです。というのも、何となくでも、物理嫌いの人が誰でも物理を解けるようになるというのは、どの参考書でも出来る技ではありません。そういう理由で、導入としてはかなり定評があり時間もかからないので、物理が苦手だという人はまずここから始めて、 物理のイメージを自分の中で作り、他の参考書につなげてみてはいかかでしょう。

  • 対象者:初心者、物理嫌いレベル
  • 到達点:物理の点数がそこそこ取れるようになる。
  • 他の参考書につなげてこそ、理解しやすくなるという真の価値が生まれる。

漆原流の解法パターンの特徴

参考書の流れ

大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本

漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座 三訂版(大学受験Doシリーズ)漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座 三訂版(大学受験Doシリーズ)

漆原の物理(物理基礎・物理)最強の88題漆原の物理(物理基礎・物理)最強の88題 三訂版(大学受験Doシリーズ)

難関大突破 究める物理Ⅰ・Ⅱ難関大突破 究める物理Ⅰ・Ⅱ

代ゼミの人気講師でもある漆原晃さんは、独学で始める生徒達からとても強い人気がある方です。解法パターンを覚えるなら漆原流で覚えていくのが効率的だと思います。そういう意味でも独学に強いといえます。また、参考書はどれも解説が丁寧なので安心です。

  • 対象者:初級者から中級者まで
  • 到達点:入試標準問題レベル
  • 解法暗記に適しており、独学に向いている

浜島流の解法パターンの特徴

参考書の流れ
浜島清利物理講義の実況中継

物理のエッセンス物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

良問の風良問の風物理頻出・標準入試問題集 (河合塾シリーズ)

名問の森物理名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)

受験物理の王道、定番といえばエッセンスから始める浜島流がもう主流になってきています。ちなみに、当ブログでオススメしている物理の勉強法の大部分はこの浜島流です。特徴は、 導入部分がとても詳しく分かりやすく、興味を惹く内容であるということ。また、解法パターンには テクニックが満載で、本質を理解しつつ点数も取れるように工夫がされているところです。

  • 対象者:初級者から上級者まで
  • 到達点:難関大学入試問題レベル
  • 本質的でありながらテクニカルな受験物理の王道書

為近流の解法パターンの特徴

参考書の流れ
為近の物理1・2 合格へ導く解法の発想とルール―力学・電磁気為近の物理1・2 合格へ導く解法の発想とルール―力学・電磁気

為近の物理講義ノート最頻出問題50為近の物理講義ノート最頻出問題50―代々木ゼミ方式

為近の物理演習I・II為近の物理演習I・II―代々木ゼミナール (代々木ゼミ方式)

代ゼミの超人気講師、為近先生の授業は一度受けた人は必ず大絶賛し、次々に為近信者になっていくことで有名ですね!その解法は、必然性を特徴としていて、どんな難しい問題でも為近流に考えれば必ず解ける、といわれています。公式の丸覚えを否定し、 理解することを主眼に置いています。難関大学志望の生徒は為近流でやる人が多いですよね。
ただ、授業はさておいて、初級者には少し参考書のレベルが高い気がします。内容は本当にいいんですけどね。

  • 対象者:中級者から上級者
  • 到達点:難関大学入試レベル
  • ごまかしをすることなく、物理の本質と解法への道筋を理解を深めることができる。

初心者向けレベルの物理参考書

これらの参考書は以下に当てはまる人向けの物理の入門的な参考書です。

  • 偏差値50レベルの人
  • 物理の勉強を始めようとする人
  • 先取りで物理の勉強をする中学生
  • 授業が分かりづらくて独学する必要がある人

☆初心者レベルの参考書選びのポイント
物理は問題を解く前に、公式を含めてその分野の現象などを深く理解しなければいけません。そのための参考書がまず必要です。次に、学んだ物理的知識、覚えた公式や解法パターンを基本的な問題で演習しなければなりません。少なくとも、理解をするための参考書を1冊。必要に応じて演習するための参考書を1冊用意しましょう。

【超初心者】イメージをつかむための導入的参考書

橋元の物理基礎をはじめからていねいに

橋元の物理基礎をはじめからていねいに (東進ブックス 大学受験 名人の授業)

『橋元の物理をはじめからていねいに』は橋元流の講義形式の参考書です。文章は語り口で書かれていて、授業を受けているように参考書を進めることが出来ます。『物理の本質』『公式の導出』とかややこしいことを考える必要が全くなく、読むだけで物理のことをある程度分かる、分かった気になる1冊です。初心者や物理が本当に苦手な人は、この本から始めると 物理アレルギーから抜け出せるかも知れません。

  • 対象偏差値は40~50レベル
  • 物理基礎のみ出版。旧課程、物理Ⅱも出版する見込み
  • 問題数は少なめ。ほとんどは解説。
  • 問題の難易度は教科書レベル
  • 深いことを考えずに本書を1冊終わらせてから、他の本格的な参考書に移ると理解が進む

浜島清利物理講義の実況中継

浜島清利物理講義の実況中継―物理基礎+物理 (実況中継シリーズ)

河合塾の浜島先生の講義形式の参考書である『物理講義の実況中継』は語学春秋社の人気『実況中継シリーズ』の1つです。物理の鉄板教科書、『物理のエッセンス』の筆者だけのことはある 圧倒的に詳しい内容で、講義形式の形をとっているため実際の授業を受けているようになります。また、この本の特徴は、やはり痒い所に手が届く解説にあると思います。ただし、実況形式なため『はじめからていねいに』同様に 問題数がとても少なくなっています。

  • 対象偏差値は45~55レベル
  • 全分野を1冊にまとめている
  • 問題数は63題と少ない
  • 問題の難易度は基礎レベル
  • 短期間に終わらせることができ、受験物理の展望がみえるようなる

大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理

大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本 大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[電磁気編]が面白いほどわかる本

『物理 面白いほどわかる本』シリーズは漆原流の参考書の中で最も基礎レベルの内容になります。漆原流は『はじめからていねいに』ほどぼやかしては書いてありません。なので、『はじめからていねいに』よりも難易度は若干上がります。ただ、しっかりとした解説がされていますが、難しいと感じることはなく、物理アレルギーを解消してくれる素晴らしい参考書だと思います。

  • 対象難易度は45~55レベル
  • 力学・熱力学編と電磁気編の2冊
  • 問題量は少ない
  • 問題の難易度は基本的なものばかり
  • 講義形式で物理の導入をするために最適。独学に向いている。

【初心者】解説重視の参考書

橋元淳一郎の物理橋元流解法の大原則

橋元淳一郎の物理橋元流解法の大原則―試験で点がとれる (1) (大学受験V BOOKS) 橋元淳一郎の物理橋元流解法の大原則―試験で点がとれる (2) (大学受験V BOOKS)

『橋元流解法の大原則』は『はじめからていねいに』と同じく橋元先生による参考書です。難易度は、『はじめからていねいに』ほどではありませんが、ほぼ同じくらい簡単なレベルになっています。物理の勉強が多少分かるような人は、『物理のエッセンス』や『明快解法』などを使ったほうがいいでしょう。しかし、 本当に物理が分からない人、物理が嫌いでしょうがない人が理解の取っ掛かりを作るためには本当に良書だと思います。そういう力が、橋元流の凄いところです。

ただし、イメージを持たせるために若干無理な解説をしているのもたびたび。ですが、私は、この本の意義は数式がとても苦手な生徒に、物理というものが日常の現象を示すものであるということ、フィーリングを大切にするんだということを教えてくれるところにあると思います。また点数を取ることに極端に特化しているので、本当に必要なところだけ学べます。

さらに物理を得意になりたい人は、この後に『エッセンス』や『発想とルール』などのしっかりと数式で説明されているものを使って補えばいいでしょう。

  • 対象偏差値は45~55レベル
  • 橋元流解法の大原則1,橋元流解法の大原則2の2冊
  • 問題数は少ないが解説はかなり丁寧
  • 問題の難易度は教科書レベル
  • 真の物理嫌いが理解の取っ掛かりを作るためには最適。

為近の物理1・2 合格へ導く解法の発想とルール

為近の物理1・2解法の発想とルール波動・熱・原子

『解法の発想とルール』は代ゼミの超人気講師、為近先生の待望の基礎からの入門書となります。割と新しい参考書で、『物理のエッセンス』や『明快解法』に割ってはいるほどの人気書となってきました。特徴は、 フルカラーでとても見やすく、初心者でもイメージしやすい構成になっていることです。何も奇をてらったような特徴はなく、公式の導出から問題の解説まで本当に丁寧に1つ1つ積み重ねていくのが印象的です。

ただなぜか、このレベルの参考書にして例題が若干難しいのが気になりますね。そのため、基本的な問題は解けても、突然解けない問題にぶち当たるという可能性があります。『解法の発想とルール』を用いるときは、 超初心者でおすすめした参考書を1冊挟むようにしましょう。文章は、語り口調でとても読みやすい参考書になっています。

  • 対象偏差値は55~60レベル
  • 力学・電磁気と波動・熱・原子の2冊
  • 問題量は少なめ、要演習
  • 問題の難易度は、高いものも混ざっている
  • 為近流でやりたい人にとっては、最も基礎的な参考書であるが若干とっつきにくい。ただフルカラーで最も読みやすい

物理のエッセンス

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ) 物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

河合出版から出ている、 『物理のエッセンス』は受験物理界の最良書との呼び声高いです。浜島流の中で基本の参考書として中心に置かれている参考書で、センター試験のみの学生から東大や京大、医学部といった難関大学志望者まで幅広く用いられています。最大の特徴は、教科書よりも導入がきちんとしてあること。そして、 発展問題でも通用する物理の本質を学ぶことができることでしょう。

この後に、『良問の風』、『名問の森』と続く 浜島流の参考書の解法パターンの土台になるので、エッセンスを用いるならば完全にものにするようにしましょう。エッセンスが難しいと感じるようでしたら、『はじめからていねいに』か『物理の実況中継』をあらかじめやるといいでしょう。

エッセンスは受験物理の定番中の定番で、問題の解説が丁寧なのですがしっかり浜島流を理解してないと、ついていけないかもしれません。また、練習問題の解説がもう少し丁寧で、量があるといいのですが、少し残念です。

  • 対象偏差値は50~60レベル
  • 力学・波動と熱・電磁気・原子の2冊
  • 問題量は少なめで、要演習
  • 問題の難易度は、教科書レベルからやや発展レベル
  • その名の通り物理の本質を学べる素晴らしい参考書。発展レベルにも繋げやすい

別記事にて『物理のエッセンス』の使い方や勉強法を詳しく解説しているので未読でしたらどうぞ。
参考記事:【受験物理の最良書】物理のエッセンスのおすすめの使い方、勉強法

漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座

漆原流で『漆原晃の物理が面白いほどわかる本』の次にくる参考書が 『明快解法講座』です。恐らく、漆原流では本書『明快解法講座』から使い始める人の方が多いのではないでしょうか。特徴としては、例題『超頻出重要問題』を通じて物理の解法パターンを学んでいく流れになります。また、漆原流の解法パターンは『漆原の解法』として手順が整理されてとても分かりやすいです。また全ての問題をスリーステップ解法として、分ける独特のやり方も分かりやすいです。

感覚としては、解法パターンを次から次へと暗記していく数学の網羅系参考書『青チャート』のような感覚で勉強していくことになります。しかし、解説はぴか一に詳しく、分からない問題でも確実に理解できるようになります。 効率良く独学でやっていくために最も最適な参考書でしょう。

使い方としては、まずは問題を解きつつ、分からない問題の解法をどんどん覚えていきます。そして、出来なかった問題は何周も繰り返して、最終的に全ての問題の解法パターンを覚えるようになります。ただ、最初の理解が無ければ少し苦しいかもしれませんので、出来れば『面白いほどわかる』をあらかじめやるとよりいいでしょう。

ただし、他のやり方に慣れている人は、漆原流のやり方が受け入れられないかもしれません。

  • 対象偏差値は50~60レベル
  • 本書の1冊のみ
  • 問題量はエッセンスより少し多い程度
  • 問題の難易度は入試基礎レベル
  • 初級者なら漆原流に馴染める。スリーステップの解法パターンに馴染めるかどうか。

【初心者】解法定着のための問題演習書

セミナー物理

セミナー物理

学校教材としてお馴染みの 『セミナー物理』です。多くの学校では、授業の傍用問題集として配られているところも多いのではないでしょうか。セミナー物理は、参考書としては解説が丁寧でもなく、解法パターンに一貫性があるわけでもなく、あまりオススメできないのですが、 『問題演習書』としてはとても有益なものです。

良書と呼ばれている参考書の多くでは、網羅性や効率の良さを重視するために同じような重複した問題を避けるような傾向があります。そのため、問題演習量というものがどうしても不足してしまいがちです。しかし、その点『セミナー物理』は 豊富な問題、重複しているがアプローチの違う問題などが多く用意され、さらに、基礎レベルも発展レベルもどちらとも充実しています。

参考書としてはあまり使えませんが、問題集としてはとても有益なので是非問題演習量を稼ぎたい人は『セミナー物理』を使用するといいでしょう。

  • 対象偏差値は50~65レベル
  • セミナー物理の1冊
  • 問題量は基礎レベル、発展レベルともに豊富
  • 物理のエッセンスや、発想とルール、明快解法講座などと併用して問題集として使うのにとても最適。

参考記事:【使用率No.1の物理問題集】セミナー物理の正しい使い方を徹底解説。

物理Ⅰ・Ⅱ 入門問題精講

物理Ⅰ・Ⅱ 入門問題精講

旺文社から出版されている 『物理 入門問題精講』は『問題精講シリーズ』の中で最も基礎レベルの参考書です。基礎レベルから標準レベルの問題を多数こなせるのに重宝します。問題を解くための公式や予備知識を整理してまとめてあるので、初心者の勉強にワンポイントのアドバイスがあってとてもいいと思います。

この『入門問題精講』で特にいいなと感じた点は、基礎知識の確認が例題を解く事によって行われているということです。チェック問題みたいな感じですが、初心者はこういう初歩的なことを知っているかが大切なのになかなか出来ていません。なので、このようなチェック問題があるのはかなり有用だと思います。

残念なのが、入門レベルなのにちょっと堅い参考書であるということ、解説が入門レベルにしてはそこまで詳しくないのが気になります。ただ、問題を稼ぐための演習書だと考えれば、丁度いいレベルの問題をたくさん演習できるので、利用価値は高いのではないでしょうか。

  • 対象偏差値は50~60レベル
  • 問題量は普通。網羅性あり。
  • 問題の難易度は基礎チェック問題から標準問題まで幅広い
  • 入門レベルの参考書としては解説がそこまで詳しくないが、使う用途を考えれば問題なし

標準レベルからの物理参考書

これらの参考書は以下に該当する人向けの標準的な参考書です。

  • 対象偏差値は50~65レベルの人
  • 物理の基本的な概念は一通り学んだ人
  • 受験レベルの物理力をつけたい人
  • 入試の標準問題をどんどん解いていきたい人

☆入門レベルを終え標準レベルの物理参考書選びのポイント
入門レベルを終え標準レベルの勉強する上で大切なことは、入門レベルの参考書で身に付けた解法パターンを受験レベルまで成熟させることです。そのためには、参考書のレベルは簡単すぎても難しすぎてもいけません。以下に、良問を揃えた参考書を紹介するので、特徴を参考に自分に合った参考書を選んでください。

【標準レベル】演習問題集

良問の風物理頻出・標準入試問題集

良問の風物理頻出・標準入試問題集 (河合塾シリーズ)

『良問の風』は浜島流の参考書で、『物理のエッセンス』の次につなげるための参考書です。エッセンスと同じ浜島先生の著書なので、問題解法パターンは一緒で、エッセンスを使った後に『良問の風』をやることでより良い理解が生まれるはずです。問題の難易度は、入試標準レベルの問題がずらっとそろっていています。

特徴的なのは、基礎レベルでは補え切れなかった本質を捉えさせる問題が多数用意されていて、物理では珍しい 論述問題が簡単ですが、含まれています。これによって、本当に理解できているのか、理解の怪しいところが無いのかをくまなくチェックすることが出来ます。

物理のエッセンスから繋げたいところですが、エッセンスからだと基礎レベルの演習量がどうしても足りず、『良問の風』の標準レベルで少し息切れを起こすかもしれません。問題ない人は、そのまま続けて一向に構いませんが、セミナー物理などで基礎レベルの演習量はしっかり確保してから良問の風に臨むことをおすすめします。

難関大で無い限り、良問の風をやりきることで ほとんどの大学の物理に対応することが出来ます。

  • 対象偏差値は55~65レベル
  • 問題量は100問程度
  • 問題の難易度は入試標準レベル
  • エッセンスからつなげることで、浜島流の解法パターンの定着させ応用問題で訓練できる。

参考記事:良問の風物理頻出・標準入試問題集の効率的な勉強法を徹底解説!!

物理重要問題集

物理重要問題集 2014―物理基礎・物理

数研出版から出ている 『物理重要問題集』はどこの解法パターンにも属さない問題集です。問題数は標準レベルの他の参考書と比べると若干多く、難易度も幅広く、若干レベルは高めです。問題数はそろっていて、網羅性は結構高いのですが、解答があまり詳しくなくて躓いてしまうところが多いかもしれません。

しかし、重要問題集は全ての問題がその年に出された大学入試からの出題となる為、 最新の受験の傾向を知る上でも価値のある参考書になります。そして、一見不親切なように設定されている問題テーマも、他の参考書と比べてある意味そのきれいじゃない感じがリアルな入試問題っぽくなっています。

浜島流や漆原流などになれている人は、戸惑ってしまうかもしれませんが、重要問題集は是非やってほしい1冊です。その無機質な問題と解答ですが、良問ばかりに慣れてしまって、本番戸惑ってしまうことが無いようにするためにも意味のある問題集です。

  • 対象偏差値は55~65レベル
  • 問題数は150問ほど
  • 問題の難易度は入試標準レベル
  • 最新の入試の問題傾向を知る上でも、綺麗じゃない問題に触れる意味でもオススメの1冊

参考記事:受験レベルに到達する物理重要問題集の使い方を徹底解説!!

為近の物理講義ノート最頻出問題50

為近の物理講義ノート最頻出問題50―代々木ゼミ方式

代ゼミから出版されている為近流の参考書 『物理講義ノート』は、『発想とルール』の次に繋がる為近先生の問題集になります。難易度は、結構高く、標準レベルから発展レベルまで揃っています。問題数が50問と厳選した問題設定ですが、小問の数も多く、物足りないと感じることは無いと思います。

為近流は基本に忠実というか、凄く1つ1つの物事を大切に積み上げていくような解法が特徴で、 他の参考書の解法パターンを使っている人でも学ぶことは多いと思います。なので、ある程度の力をつけて、あとは問題演習だという人は問題数も少なく短期間で終わるため、『講義ノート』をやってみるといいでしょう。少なからず得るものがあるはずです。

解説もこのレベルには珍しく、講義調の語り口で書かれているため丁寧で読みやすいと思います。物理の人気講師といったら真っ先に名前が挙がる人なので、一度取り組んでみても面白いはずです。

  • 対象偏差値は60~65レベル
  • 問題数は50問
  • 問題の難易度は入試標準レベルからやや応用レベル
  • 解説が本当に丁寧なので、他の解法パターンで学んでいる人にもおすすめ

物理(物理基礎・物理)基礎問題精講

物理(物理基礎・物理)基礎問題精講 三訂版

旺文社から出ている 『物理基礎問題精講』は『物理入門問題精講』に繋がる位置づけにある参考書です。内容は、入試で頻出する定番問題が揃っていますので、問題演習をしたい人にはうってつけの内容になっています。また、基礎問題精講は、エッセンスなどの解説重視の参考書から難問揃いの実戦レベルの参考書の橋渡し的な位置づけになる為、覚悟して取り掛かる必要があります。

難関大学を志望しているわけではない人は、十分最後の参考書として、『基礎問題精講』が役立つと思います。入門問題精講と同様に、 参考書の内容が若干堅く苦手意識を持っている人向けではないかもしれません。しかし、入試問題も十分に堅いレベルで出てくるはずです。浜島流などでは柔らかい内容ばかりでとっつきやすいのですが、その分、入試問題で多少面食らうことがあります。なので、堅い=悪いということは全くありません。

網羅性がいいので、満遍なくやりたい人にオススメです。

  • 対象偏差値は55~65レベル
  • 問題数は100問程度
  • 問題の難易度は大学入試標準レベル
  • 内容は若干堅いが、入試対策の一環としてこのような問題集も是非取り組んでおきたい

漆原の物理(物理基礎・物理)最強の88題

漆原の物理(物理基礎・物理)最強の88題 三訂版(大学受験Doシリーズ)

漆原流の参考書である 『最強の88題』は『明快解法講座』に繋がる参考書として位置づけており、新課程に合わせて 『応用実戦講座』から名前が変わりましたのでご注意ください。内容は、前改訂の名前の通り応用・実戦レベルの問題が88題揃えられています。

この参考書は漆原流の参考書なので、全ての問題が『漆原流の解法』となっています。3ステップの解法を応用問題レベルでしっかりマスターするのに丁度いい参考書です。しかし、途中からこの参考書を始めると解法パターンが特徴的ですので、若干戸惑うかもしれません。

問題の流れは、漆原先生の参考書に良く見られる例題と解法のセットで載っている流れです。そして、それを解き解説を読み、解法パターンをまた暗記していくという流れになります。『最強の88題』は、 応用レベルの問題を解くために必要な解法テクニックが多数載っていて、それらをマスターすることで難しい問題にも果敢に挑めるようになります。

難関大を志望する人はそのまま、『究める物理』に進み、そこまで難しい物理の問題を出さない大学の人は『最強の88題』を完璧に仕上げることで十分だと思います。

  • 対象偏差値は55~65レベル
  • 問題数は88題
  • 問題の難易度は、大学入試標準レベルから応用レベルまで
  • 漆原流の解法が満載なので、途中からだと取っ掛かりにくいので注意。逆に漆原流でやっていた人はこれをやるべき

実戦レベルからの物理参考書

これらの参考書は以下に当てはまる人が対象となる物理の実戦レベルからの参考書です。

  • 物理の偏差値が60以上ある人
  • 物理の問題が難しい難関大学志望者
  • 物理で高得点を取る、得点源にしたい人
  • 基礎レベルの問題を網羅し終えた人

☆標準レベルを終えた実戦レベルの参考書選びのポイント
入試の標準的な問題を一通り網羅し終えたら、あとは難関大学特有の難問を解くためのトレーニングをする必要があります。そして、闇雲に難しい問題に挑むのではなく、自分の大学と傾向のあった問題の演習が出来る問題集をやりましょう。何冊もやるのではなく、1冊を極めることを目標にします。

【実戦レベル】演習問題集

名問の森物理

名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ) 名問の森物理 波動2・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

河合出版から出されている 『名問の森』は浜島流の最難関の問題集です。同じ浜島先生が書いた『良問の風』からつなげるような位置づけにあります。ただ、名問の森はいまや、物理のエッセンスや良問の風といった浜島流でやってきた人以外にも愛用され、 受験物理の最後の参考書という位置づけになってきました。今までは、難関大志望者は『難問題の系統とその解き方』というニュートンプレスから出されている問題集をやるのが定番だったのですが、最近ではどうもその風潮も薄れてきました。

問題は難関大で出題されたものを、浜島先生が作り直し、網羅性に優れた問題集となりました。名問の森を仕上げれば、ほとんどの入試の問題は 出来なければならない問題に変わるはずです。各問題には、何分でやらなければいけないのか、さらに小問別に難易度が振られており、受験生に対して親切設計です。

多くの現役生はセンター試験が終わってから、名問の森などの実戦レベルの参考書に取り掛かるようです。しかし、中途半端に終わってしまう人もいるようですし、それは最もやってはいけないことです。なので、 必ずこれだ!という一冊を決めてやり込むようにしてください。

  • 対象偏差値は60~70レベル
  • 力学・波動と熱・電磁気・原子の2冊
  • 問題数は各冊70題ほど
  • 問題の難易度は難関大学入試レベル
  • 問題の難易度は高いが、解説がかなり詳しく丁寧。浜島流の解法パターンに慣れていなくても十分に使える難関問題集

難問題の系統とその解き方物理

難問題の系統とその解き方物理

ニュートンプレスから出ている、 『難問題の系統とその解き方物理』は難関大志望者の昔からの定番の1冊です。東大、京大、医学部志望なら問答無用でこの参考書をやる風潮がありましたが、最近では、他にもいい参考書が出てきたので今までほどの存在感はありませんが、それでも伝統的な難問題対策の参考書としての地位は維持しています。

例題のみの使用としてだけ使っても十分な内容量と難易度で、考える力を養うことが出来ます。ただ、一部積分を使っていたり、問題の選定が少しずれていたりと問題もあります。何より問題が難しすぎるのに、解説が詳しすぎるということも無く、 人を選ぶ参考書です。ただし、解法パターンは選ばないので、漆原流でも浜島流でも為近流でも問題なく使用することは可能です。

難関大学志望者、特に東大や京大を志望している人は、難しすぎるということは全く無く、難系レベルの問題もしっかり解かなければなりません。逆に言えば、 難系をしっかり終わらせることが出来れば、相当な自信と物理の総合力を養うことが出来ます。

  • 対象難易度は65~75レベル
  • 問題量は豊富だが、解説の詳しい例題しか使えない。
  • 問題の難易度はどれも難関大学入試レベル
  • 伝統的な1冊だが、無理に使わなくてもいい。けれども、やりきれば相当な力はつくはず。

参考記事:難問題の系統とその解き方物理I・IIの勉強法を徹底解説!!

為近の物理演習I・II

為近の物理演習I・II―代々木ゼミナール (代々木ゼミ方式)

代ゼミから出版されている 『為近の物理演習』は、為近流の参考書の一番上の難易度に属します。為近先生の『必然性』という考え方を使って、難しい問題を1つ1つ解きながら解いていきます。問題数は38題+練習問題と各範囲からかなり絞ってあります。

問題の解説はとても丁寧で、詳しく、名問の森よりも詳しく解説しています。ただ、為近先生独特の解法のリズムなので、この難易度ではあまりはまらないかも知れません。なので、為近流でやってきた人向けの参考書のような気がします。この参考書を使いたい人は、入門レベルから 『解法の発想とルール』を用いて物理の勉強を始めるようにしましょう。

為近流では、他の考え方に比べて特に立式にこだわりを持っています。その立式の必然性をずっと追い求めます。恐らく、授業とかを受けるともっとこの参考書の価値は高まるのでしょうが、普通の受験生には『名問の森』に部がありそうです。

  • 対象偏差値は60~70レベル
  • 問題数は38題+練習問題
  • 問題の難易度は難関大学入試レベル
  • 為近流の最上位本。為近流の参考書を積み上げてこないと本当の価値は出ない。

物理[物理基礎・物理] 標準問題精講

物理[物理基礎・物理] 標準問題精講 五訂版

旺文社の『問題精講シリーズ』の最上位難易度 『標準問題精講』は、標準という名前とは裏腹にかなりの難易度の問題ばかりをそろえた参考書になります。これで『発展問題精講』とか出たらどうなるのか個人的には気になります。笑

『入門問題精講』、『基礎問題精講』と違うところは執筆者が変わります。旺文社ですが、書いているのが代ゼミの中川雅夫先生と、ここでも登場、 為近和彦先生です。今までの問題精講とは違って、標準問題精講はとても解説が丁寧になります。問題数もある程度量があり、 網羅性の取れた問題集となりました。

ただ、 取り扱っている問題がとにかく難しいです。難関大学入試レベルの中でもさらに、見たことも無いような問題ばかりが揃えられ非常に高難度の問題集となっています。ですが、解説がとても丁寧で詳しいので、しっかりと力をつけることが出来ます。『物理 標準問題集』は実戦レベルを1冊やり、その後時間が余るようだったらやるくらいでいいと思います。

  • 対象偏差値は65~75レベル
  • 問題数は50題+演習問題
  • 問題の難易度は抜群で、難関大でも難しい問題
  • やりっぱなしにすることなく、しっかりと解けるように何度もやり直す

難関大突破 究める物理Ⅰ・Ⅱ

難関大突破 究める物理Ⅰ・Ⅱ

漆原流の参考書の中で最上位難易度の 『究める物理』ですが、他の実戦レベルの参考書に比べると一段階難易度が落ちる気がします。もちろん、『究める物理』も大概難しいのですが、取り組みやすいと思います。何よりも、とても分厚い参考書になっていて、解説の詳しさや丁寧さが目に分かります。

この参考書はそこまであくが強くなく、もちろん3ステップ解法は健在ですが 漆原流じゃない人でも問題なく使えると思います。さらに、微分積分を使って解説も少し載っており、網羅性の高い問題集と言えます。受験テクニックがふんだんに盛り込まれているので、そちらも有益です。

名問の森の解説が足りないと感じる人、少し難しいと感じる人などがこの『究める物理』の対象者でしょう。これが終わって時間があるようでしたら、是非、他の実戦レベルの参考書も取り組んでみてください。

  • 対象偏差値は60~65レベル
  • 問題数は少なめ
  • 問題の難易度は、難関大学入試レベル
  • 解説がとにかく詳しいので、実戦レベルで不安な人におすすめ。

新・物理入門

新・物理入門 (駿台受験シリーズ) 新・物理入門問題演習 (駿台受験シリーズ)

駿台から出版されている名著 『新・物理入門』です。入門と銘打っていますが、受験物理ではなく、物理学という高尚な学問に対しての入門、というか導入しているだけのことで、 受験物理ではかなり振りぬけた難易度になります。微積を使って解くのは当たり前。果ては、極限や微分方程式まで登場してきます。

というわけで、数Ⅲの知識が必要になるだけでなく、割と数学が得意な人でないと辛いかもしれません。ですが、数学が好きな人はこのような数学的思考が融合された解法にはまるかもしれません。数学や物理学に興味がある人は、見てみてください。ただし、 受験物理に対しては良書ではありません。知識がオーバースペックしてます。

  • 対象偏差値65~75レベル
  • 新・物理入門と対応した演習問題の2冊
  • 演習問題数は125題
  • 問題の難易度は初級、中級、上級レベルと幅広く出し、記述問題も大出題される
  • 受験対策というよりも物理学の勉強書ですが、深い知識を持つことは難関大学対策になりうる。物理が本当に好きな人にはオススメの1冊

まとめ

以上、本当に使える物理の参考書をご紹介しました。数学の参考書まとめでも言いましたが、成績は使う参考書にもよりますが、どう使うかにもかなり影響を受けます。是非、ここの参考書を上手く活用して成績があがるよう努力してください!

また、他にも随時追加していくかもしれないので、定期的に御覧ください。
それではよろしくお願いします。

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