70冊以上から厳選したおすすめの化学の参考書

公開日: : 最終更新日:2016/07/22 おすすめ参考書, 化学, 科目別紹介

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大学受験で志望校に受かることが出来るかは、『どれだけ勉強したか』、そして、 『どの参考書を使って勉強したか』によって決まります。定番のものをやればよかった昔と違い、今では良く分かる参考書、フルカラーの見やすい参考書にあふれています。なので、自分に合った参考書が見つかりやすい反面、どれをやればいいのかが分かりづらくなっています。

ここでは、数ある化学の参考書・問題集の中から使用者の偏差値や志望校、そして参考書の特徴別に厳選しました。恐らく、ここに挙がっている参考書が、多くの受験に使われている化学の参考書・問題集の、全てだと思います。

努力をするなら、最大の成果を発揮させたいですよね。そのために、自分に最適な参考書を選びましょう。

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入門レベルからの化学の参考書

  • 岡野の化学が初歩からしっかり身につく(はじめからていねいにの改訂版)
  • 大宮理の化学が面白いほどわかる本
  • 鎌田/福間の化学の講義
  • セミナー化学基礎+化学

これらの参考書は以下に該当する人向けの化学の入門用参考書です。

  • 偏差値が50以下の人
  • 化学の勉強をこれから始める人、化学が苦手な人
  • 中学生で高校レベルの化学を先取りしたい人
  • 学校の授業についていけない人

☆入門レベルの化学の参考書選びのポイント
入門レベルでは、化学とはどういうものか、基本的な内容からしっかり学習する必要があります。まずは、解説重視の参考書を用いて勉強しながら、簡単な内容から理解していくようにしましょう。そして、そこで学んだ知識を定着させるために演習問題を行い基礎レベルにつなげるようにしましょう。

【入門レベル】解説重視の参考書

岡野の化学が初歩からしっかり身につく

岡野の化学が初歩からしっかり身につく 「理論化学(1)」 岡野の化学が初歩からしっかり身につく 「無機化学+有機化学(1)」

東進から出されています 『化学をはじめからていねいに』シリーズの改訂版 『岡野の化学が初歩からしっかり身につく』シリーズです。執筆者の岡野雅司先生は東進の講師でもあります。『化学をはじめからていねいに』は化学の入門レベルの導入的参考書として欠かせません。講義形式で紙面を黒板代わりに授業が展開されていきます。その『はじてい』が8年ぶりに新課程に合わせて改訂しました。加筆と改変をたくさんほどこしてあるみたいです。

本当に基本的な内容を詳しく親切丁寧に解説していきますので、化学が本当に苦手な方じゃないとだらけてしまうかもしれません。逆に、授業を聞いても分からない、教科書を読んでも分からない、という化学嫌いの方にとっては救世主になりえます。それほど、基本的な内容に特化しています。ただし、 問題数は少ないし応用的な内容は全く触れませんので、この後に、演習をするためにも基礎レベルの参考書に移りましょう。

このような講義形式の正しい使い方ですが、まず、 『問題を見たら読むのをやめる』ようにしましょう。そして、問題を自分でまず解いてみます。その後で、解けても解けなくても、解説を一緒に読み進めて行き、また自分の力で再現してみましょう。講義形式の語り口調に載せられると本当に1冊読んでもあまり覚えていなかったり、覚えていても自分で解答できないなんてことになっちゃいますので。

  • 対象偏差値は40~50レベル
  • 理論化学編と無機・有機編の2冊
  • 問題量はかなり少ない。
  • 問題の難易度は教科書レベル
  • 化学がとにかく苦手な人はこれをやってから他の参考書につなげるようにすると効果的。

新課程に対応して、執筆者は化学参考書界では有名な鎌田先生に代わりましたが、『物理基礎のはじめからていねいに』が出ましたので、物理基礎のみでいい人はこちらをやるといいでしょう。

鎌田の化学基礎をはじめからていねいに (東進ブックス 名人の授業)

大宮理の化学が面白いほどわかる本

新出題傾向対応版 大宮理の 化学有機化学編が面白いほどわかる本 新出題傾向対応版 大宮理の 化学理論化学編が面白いほどわかる本

『化学をはじめからていねいに』シリーズとくれば、次は必ず 『化学が面白いほどわかる本』ですよね。河合塾の講師である大宮理先生が執筆されました。正直、化学に関しては『面白いほどわかる』よりも『岡野のはじめからていねいに』をやったほうがいいと思います。化学式にドラマを持たせて漫画風に覚えていくのですが、なんかこれじゃない感が凄くて、あまり・・・でした。

本書の特徴は、イラストをふんだんに利用しているのもそうですが、説明がかなり詳しいです。なので、そこは化学嫌いの人も安心してください。練習問題もついていますが、演習量がどちらにしろ足りないので、『面白いほどわかる本』の後に1冊簡単な問題集をやるといいでしょう。

  • 対象偏差値は40~50レベル
  • 無機編、有機編、理論編の3冊
  • 問題量は少ないので要演習
  • 問題の難易度は教科書レベル
  • 化学漫画がついていて化学嫌いでも嫌な気持ちにならずに勉強できる。

鎌田/福間の化学の講義

鎌田の理論化学の講義(大学受験Doシリーズ) 福間の無機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ) 鎌田真彰の化学有機化学―合格点への最短距離 (大学受験Do Series)

旺文社から出ている 『鎌田/福間の化学講義』は東進の鎌田真彰先生と駿台の鎌田真彰先生による化学の参考書です。鎌田先生が理論化学と有機化学を、福間先生が無機化学を執筆しています。この『化学講義』はかなりの良書で、 『化学版の物理のエッセンス』といっていいほど、化学の膨大な量を効率的に、そして効果的にまとめています。

高校化学は高校物理よりも数学色があまり強くなく、その分、計算よりも理論だとか、暗記のほうに重点が置かれています。なので、化学といえば暗記科目というイメージを持っている人も多いと思います。しかし、最も定着力のいい暗記は 『理解すること』です。理解していれば、仮に忘れていても思い出すことが出来ますし、必要な暗記量も減らすことができます。この講義ノートでは、暗記するために要点よくまとめられているのもそうですが、何よりも解説が本当に本質的で分かりやすいです。

解説がくどくない分、もしかしたら少し難しいと感じる人もいるかもしれません。そういう人は、『岡野の化学をはじめからていねいに』をざっと終わらせてから、この『化学講義』をやるといいでしょう。入門レベルですが、理解の早い人は次にもう『化学重要問題集』につなげることも出来ます。それほど、入門レベルながらエッセンスの詰まった参考書なので化学に悩む人は是非。

  • 対象偏差値は50~60レベル
  • 理論化学、無機化学、有機化学の3冊
  • 問題数は少ない
  • 問題の難易度は教科書やや発展レベル
  • 化学版の物理のエッセンスというほど本質的で、膨大な量が上手くまとめてあって効率的

【入門レベル】問題演習書

セミナー化学基礎+化学

セミナー化学

学校教材としてお馴染みの 『セミナー化学』ですが、入門レベルの問題演習集はこれくらいしかありません。しばしば『セミナー化学』は使い勝手が悪いとか、分かりづらいとか言われがちですが、これはそもそも参考書ではありません。豊富な問題集です。

『セミナー化学』は授業を聞いてしっかり理解できるのであれば、そのまま 授業の傍用問題集として使用できますが、授業がいまいち理解できない人には参考書にはなりえません。なので、『セミナー化学』は、解説重視の参考書と併用して使うのが正しい使い方なのです。『セミナー物理』もそうですが、『セミナー化学』は似たような問題がたくさん集められていて、内容が重複する問題が良くあります。しかし、入門レベルではそのように似たような類題を効率化するために省くよりもしっかりやりきったほうが力になります。 『鎌田/福間の化学講義』の問題演習用に是非。

  • 対象偏差値は45~60レベル
  • セミナー化学は1冊で全ての分野を網羅
  • 問題量はかなり多め
  • 問題の難易度は教科書レベルからやや発展レベルまで
  • 参考書としては使えないが、問題集として演習量を稼ぐのに有用

参考記事:評判はいまいち?本当のセミナー化学の勉強法、使い方を徹底解説!!

基礎レベルからの化学参考書

  • 化学の新研究―理系大学受験
  • 新化学化学基礎+化学 チャート式
  • 化学の最重点 照井式解法カード
  •   

  • らくらくマスター化学基礎・化学
  • 化学(化学基礎・化学)基礎問題精講 三訂版

これらの参考書は以下の条件に当てはまる人向けの化学の参考書です。

  • 化学の偏差値が50~60レベル
  • 入門レベルの参考書を終えた人or基礎レベルから始めたい人
  • 化学が得意ではない、苦手な人
  • センター試験を受ける必要がある人

☆入門レベルを終えた基礎レベルの参考書を選ぶポイント
基礎レベルの参考書からは典型問題を網羅できているか、解法パターンが揃っているかを重点に選んで行きます。またある程度、基礎からの応用知識が登場するため、しっかり理解するための解説重視の参考書や網羅性の高い問題集をやる必要があります。

【基礎レベル】辞書としての参考書

化学の新研究―理系大学受験

化学の新研究―理系大学受験

三省堂から出版されている有名参考書 『化学の新研究』は問題を解いて勉強する参考書ではありません。教科書のように、化学の現象を学び、公式の持つ意味について勉強します。しかし、一般の教科書とは違うのが、 高校化学のレベルを超えた解説が売りです。

人はオーバーワークだとか、テストに聞かれないような内容を勉強するのに何の意味があるのだと言うかもしれません。原則的には、私も 『高校レベルの範疇を超えた問題は反対』です。しかし、高校化学では、あえて高校生でも理解できるように高校の範囲以外のことを解説しないので、逆に理解に苦しむことがあります。

気体の状態方程式とか、なぜその式になるのか、詳しく理解できている受験生はあまりいないでしょう。もちろん、論述せよなどといった問題が出されることは無いでしょうが、ボイルシャルルが成り立つから定数を入れて・・・といった範囲を超えて学ぶことで化学に対する深い理解、そして応用レベルでも物ともしない思考力や知識を手に出来ます。

純粋にコラムを読んだり、化学と日常の関連性だったりと読み物としても大変面白いので興味のある人は 『あくまで辞書』として用いましょう。難関大志望者に特にオススメ。

標準レベルに、『化学の新研究』に対応した問題集『化学の新演習』があります。是非、そこまでいけるようにしっかり勉強しましょう。

  • 対象偏差値は50~75レベル
  • 内容はかなり厚く、読破すべきものではない。
  • 難易度は高く、丁寧な説明があるが時に高校レベルを凌駕した解説が行われる
  • 最強の教科書みたいなもの

新化学化学基礎+化学 チャート式

新化学化学基礎+化学 (チャート式・シリーズ)

数研出版から出されている 『チャート式シリーズ新化学』ですが、化学のチャート式の参考書になります。こちらは一応、計算問題も付属していますが、やらなくていいです。こちらの参考書も、『化学の新研究』と同様に辞書的に使用するのにとても最適な1冊です。

『化学の新研究』とは違いって高校レベルをそこまで超えた説明がなされることはあまりないです。そういう理由もあって『化学の新研究』のように圧倒的に詳しい解説というわけではなく、あくまでも『詳しくてフルカラーで視覚的にもとても優れた教科書』という位置づけになると思います。

化学の勉強は目で見て理解する、ビジュアル面が理解に役立つことはよくあります。なので、図表としても詳しい説明が載っている辞書としても有益な参考書でしょう。

  • 対象偏差値は50~65レベル
  • 問題数はかなり少ない
  • 難易度は高校レベルを逸脱することないが、教科書よりもかなり詳しく分かりやすい
  • 『化学の新研究』のように詳しすぎるのに抵抗がある人におすすめ

【基礎レベル】解説重視の参考書

化学の最重点 照井式解法カード

理論化学の最重点 照井式解法カード 改訂版 (大学受験Vブックス) 照井俊の化学有機化学の最重点照井式解法カード―試験で点がとれる (大学受験V BOOKS) 理論化学の最重点 照井式解法カード(新課程版) (大学受験Vブックス)

河合塾の人気講師、照井俊先生による定番参考書 『照井式解法カード』は会話形式の語り口調の参考書です。このレベルの参考書にしては珍しいですが、会話形式によって化学にとっつきづらい人でも難なくこの参考書を終わらせることが出来ると思います。丁寧になった反面、少し解説がまどろっこしく感じる人もいるかもしれないです。

この参考書の最大の特徴は、会話形式で進む解説ではなく、付属としてついてくる 『解法カード』と呼ばれる復習用暗記カードです。ここに、化学に必要な知識や問題を解くために必要な公式が要点良くまとめられており暗記するのに便利なつくりになっています。

ただ、それをカードにする必要ある?っていうものまでカードにまとめられているのがちょっと残念。暗記カードに慣れ親しんだ人は、これだけでも買う価値があるでしょう。さらに、詳しい解説もついているのでお買い得といえばお買い得な参考書。これをやりきれば、無事に『化学重要問題集』に進むことが出来ます。

  • 対象偏差値は50~60レベル
  • 理論化学、無機化学、有機化学の3冊
  • 問題量は少ない
  • 問題の難易度は基礎レベル
  • 暗記カードがこの値段で手に入ると考えたら、詳しい解説も尽くし、かなりお買い得

【基礎レベル】網羅系参考書

らくらくマスター化学基礎・化学

らくらくマスター化学基礎・化学 (河合塾シリーズ)

河合塾から出版されている 『らくらくマスター化学』は基礎レベルをみっちりやるための網羅系参考書です。教科書レベルから問題を多く解けるので標準レベルに行くまでに抜けをカバーすることができ、演習量を稼ぐことが出来ます。

『セミナー化学』を持っていない人は、入門レベルの参考書『はじめからていねいに』や『面白いほどわかる』とこの『らくらくマスター化学』組み合わせて傍用問題集として使っても良いかもしれません。

1冊で化学基礎・化学をどちらも網羅することができ、問題数も300題近くあるため、満足度の高い参考書といえます。

  • 対象偏差値は50~60レベル
  • 問題数は多く、基礎200題、応用100題
  • 問題の難易度は、教科書レベルとやや応用レベル
  • 問題量が多いので、他の参考書と組み合わせるのに最適

化学(化学基礎・化学)基礎問題精講 三訂版

化学(化学基礎・化学)基礎問題精講 三訂版

『化学基礎問題精講』は、旺文社から出版されている 『問題精講』シリーズの化学分野の1つです。他に、『化学入門問題精講』と『化学標準問題精講』があり、全て鎌田先生が書いています。『化学入門問題精講』は『鎌田の化学講義』の方がおすすめだったので、載せませんでした。

『化学基礎問題精講』は上手くまとまっており、問題数も80題程度と短期集中で基礎レベルを終わらせることができるので、基礎レベルの仕上げにいいと思います。問題自体はたいしたことは無いのですが、特筆すべきはその 解説の素晴らしさにあります。分かりやすいだけでなく、問題を解くためのテクニック的なものも書いてあってかなり参考になると思います。

『化学基礎問題精講』が終わった人は、『化学標準問題精講』はもっと素晴らしい出来で、化学の定番の参考書なのでそちらも併せてどうぞ。

  • 対象偏差値は50~60レベル
  • 問題数は90題程度
  • 問題の難易度は基礎レベルからやや応用レベル
  • 仕上げた人は『重要問題集』か『標準問題精講』に移ろう

標準レベルからの化学の参考書

  • 化学重要問題集 2014―化学基礎・化学
  • 理系大学受験 化学の新演習
  • 化学 標準問題精講
  • 化学―理系標準問題集

これらの参考書は以下に当てはまる人向けの化学の参考書になります。

  • 化学の偏差値が55~65レベル
  • 基本的な問題はもう解ける人
  • 応用レベルの問題にどんどん取り組んでいきたい人
  • 化学を得意科目にしたい人、得点源にしたい人

☆基礎レベルを終えた標準レベルの参考書選びのポイント
基礎レベルを終え、標準レベルからは問題は一気に難しくなります。問題は全て入試レベルになります。この標準レベルの勉強が最も入試の点数に直結すると思ってもらって結構です。とにかく頻出問題に抜けがないように網羅系参考書を必ず1冊やり、解法パターンを頭に叩き込みます。その後、定着を図ります。

【標準レベル】網羅系参考書

化学重要問題集 ―化学基礎・化学

2016 実戦 化学重要問題集 化学基礎・化学

数研出版から出されている 『化学重要問題集』は、毎年改訂されており、最新の入試問題が問題に組み込まれるという面白い問題集です。受験化学において、 最も使用者の多い参考書ではないでしょうか。

特徴は、その高い網羅性にあります。原則として、『重要問題集』でやってないパターンの問題は出ません。出るとしたら、東大、京大くらいのもんです。なので、『重要問題集』は化学が難しくない大学でしたら、 最後の総仕上げとなる参考書という位置づけになります。

難関大学を目指す人も、地方国公立を目指す人もみんな二次対策として『化学重要問題集』は分からない問題が一問も無くなるほど何周も繰り返してやりましょう。受験勉強において、この標準レベルが最も時間をかけるポイントです。しっかりやりこむようにしましょう。

  • 対象偏差値は55~65レベル
  • 問題数は300題近く
  • 問題の難易度は入試レベル
  • 網羅性が高く、毎年改訂して最新の傾向を知ることが出来る良書。分からない問題がなくなるほどやり込むべき。

参考記事:受験化学の最良書!!化学重要問題集の効果的な勉強法を徹底解説!!

理系大学受験 化学の新演習

理系大学受験 化学の新演習―化学基礎収録

三省堂が出版する 『化学の新演習』『化学の新研究』の問題編に相当する参考書です。『化学の新研究』が高校化学を逸脱しているので、ありえない難易度の問題集のように思われるかもしれませんが、難関大学志望者にとってはとても丁度いい難易度になっています。

また、網羅性に優れていて、さらに問題も良問揃いという難関大学受験生にとても人気がある参考書です。『化学重要問題集』としばしば比較されますが、 問題の難しさと問題の質はこっちの方が高いです。網羅性は同じくらいなので、『化学の新演習』を選ぶ人も増えてきていますね。ただ、『化学の基礎問題精講』などの基礎レベルの参考書から一気につなげるとかなり苦労すると思います。

そこは、自分の基礎レベルまでやってみての化学の成熟度、目標とする大学などを含めて考えて決めるといいでしょう。また、『化学の新研究』も併せて使用すると化学への理解がより深まっていいでしょう。

  • 対象偏差値は60~70レベル
  • 問題数は300題
  • 問題の難易度は入試標準レベルから難関大学入試レベル
  • 幅広い難易度で出題されているので、基礎レベルがしっかり身につけた人が取り組もう

【標準レベル】演習問題集

化学 標準問題精講


化学[化学基礎・化学] 標準問題精講 五訂版

『化学 標準問題精講』は旺文社から出版されている『問題精講』シリーズの1つで、『化学基礎問題精講』につながる位置づけの参考書です。『化学標準問題集』は標準とありますが、あくまでも入試問題、それも難関大学においては標準的な問題という意味合いですので、出来なくても悲しまないでください。

『化学基礎問題精講』からそのまま繋げて効率良くやってもいいですし、そうなると問題数的に演習量が乏しくなってしまうので、『化学重要問題集』を挟んでもいいです。難易度的に重要問題集の次にやると丁度いいと思います。

問題数はそこまで多くはなく、70題くらいです。 短期間で仕上がるのもこの参考書の魅力の1つです。ただ、問題はどれもかなり歯ごたえのある問題なので、やりっぱなしにしないで、出来るようになるまで理解し、解答再現のトレーニングをしましょう。

  • 対象難易度は60~70レベル
  • 問題数は70題程度
  • 問題の難易度は難関大入試標準レベル
  • かなりの良問揃いで、1冊仕上げたら化学はかなり仕上がっていると考えていい

参考記事:合否を決めるハイレベルに挑戦!!化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講の勉強法を徹底解説

化学―理系標準問題集

理系標準問題集 化学 (駿台受験シリーズ) 新装版

駿台から出版されている 『理系標準問題集』、通称『理標』と呼ばれていますが、執筆者が5人もいます。問題の難易度は『化学重要問題集』と同程度です。さらに、問題をA問題、B問題と区別しているのもどこかで聞いたことある話。ただ、『重要問題集』よりも問題数が100題近く少なく200題ほどで構成されています。

短期間で標準レベルの参考書をこなし、『化学の新演習』や『標準問題精講』につなげたり、実戦レベルの参考書につなげるための橋渡しとしては凄くいいと思います。ただ、執筆者が5人もいるため、解答・解説に一貫性がないのが残念ですね。例えば、『大学への数学 一対一対応』とかは執筆者は多いですけど、統制が取れていているのに、理標はそこまで一貫性があるわけじゃないです。

最後の1冊としては『化学重要問題集』に軍配が上がりますが、 次につなげるための1冊でしたら『理系標準問題集』の方が使いやすいと思います。

  • 対象偏差値は55~65レベル
  • 問題数は200題ほど
  • 問題の難易度は、基礎レベルから応用レベルまで幅広い
  • 重要問題集より短期間で仕上げられるのが魅力。『新演習』などにつなげるのに最適。

実戦レベルからの化学の参考書

  • 実力をつける化学
  • 有機化学演習
  • 二見の化学問題集―ハイクラス編
  • 新理系の化学問題100選

これらの参考書は以下に当てはまる人におすすめの化学の参考書です。

  • 化学の偏差値が60以上
  • 化学が好きor得意な人
  • 志望大学が難しい化学の問題を入試で出す
  • 化学を得点源としたい人

☆標準レベルを終えた実戦レベルの参考書選びのポイント
標準レベルを終え、実戦レベルまで来た人はもう既にほとんどの解法パターンは覚え使えるようになっているでしょう。しかし、上位難関大学、東大や京大、そして医学部医学科では一捻りを加えた難問を出題してきます。それらに対応すべく、質の良いハイレベルの問題を演習する必要があります。このレベルからは全て演習問題集となります。自分に合った参考書を選びましょう。

【実戦レベル】演習問題集

実力をつける化学

実力をつける化学 理論編[改訂版] 実力をつける化学 無機・有機編 改訂版

Z会から出版されている 『実力をつける化学』は、難関大志望者のための問題集です。割と新しい参考書で、綺麗なレイアウトが特徴です。問題は、Z会らしくしっかりと意味のある難問をたくさん揃えてあります。解説もとても詳しく、しっかりとまとめてあるので、解説を読みながら同時にその分野の復習をすることが出来ます。

『実力をつける化学』の有機・無機分野はとても素晴らしい出来だと思います。 各例題に演習問題がそれぞれ用意されており、問題演習には抜群ですし、問題のテーマ設定が良くて実際の入試に出題されそうなポイントを狙っています。あまり有名じゃないマイナーな参考書ですがおすすめです。

  • 対象偏差値は60~70レベル
  • 有機化学,無機化学と理論化学の2冊
  • 問題数は各冊50題+演習問題50題ほど
  • 問題の難易度は難関大入試レベル
  • 『重要問題集』などの標準レベルを終わらせた人に最も適切な問題の難易度でおすすめ

参考記事:【最後の総仕上げ】実力をつける化学の勉強法を徹底解説します。

有機化学演習

有機化学演習 (駿台受験シリーズ)

駿台から出版されている 『有機化学演習』は、有機化学分野に特化した問題集です。理論化学、無機化学と学び、最後に学ぶのがこの有機化学ですが、苦手な人は多いですよね。特に、難関大学だと難しい問題は大体 『有機化学の構造決定』が絡んできます。なので、難関大志望者には絶対に避けて通れない分野が有機化学です。

本書『有機化学演習』は昔から鉄板の有機化学に特化した高難易度の問題を集めた良問集です。恐らく、有機化学が苦手という人はこの参考書の対象ではないでしょう。どちらかというと、『苦手ではないが得意ではない人』や『有機化学を得意にしたい人』を対象としている気がします。

有機化学の問題ばかり50題以上も集めてあるので難関大志望者はぜひ!

  • 対象偏差値は65~75レベル
  • 問題数は50題+演習問題
  • 問題の難易度は入試標準レベルから難関大学入試レベルまで
  • 問題はすべて有機化学の問題から成る。有機化学の構造決定などが得意ではない人は『有機化学演習』がおすすめ

二見の化学問題集―ハイクラス編

二見の化学問題集―〓〓〓I・II (ハイクラス編) (東進ブックス―ハンドブック準拠問題集シリーズ)

元東進講師の二見太郎先生が執筆された 『二見の化学の問題集ハイレベル』ですが、表紙のキャッチー名イラストからは想像も出来ない難易度を誇っています。駿台から出ている『新理系の化学問題100選』はもう表紙から難しそうなオーラが漂っているのですが、この『二見の化学の問題集ハイレベル』が最上位難易度を誇るとは想像もできません。

問題数は全130題あり、出典は東大、京大の過去問が多く、そのほかにも二見先生オリジナルの問題がありかなり難しい。しかし、解答も丁寧で、恐らくこのレベルまで来ている人たちなら問題なくこの参考書からいろんなものを得ることが出来ます。

ただ、問題の難易度の割りに問題数が多すぎるため、全てをやりきる時間は浪人生はともかく、現役生には残されていないでしょう。なので、自分の苦手な分野、逆に得意にした分野、志望大学の出題傾向が高いところを選んでやるといいと思います。最後の総仕上げに、腕試しにはもってこいの問題集です。

  • 対象偏差値は65~80レベル
  • 問題数は130題
  • 問題の難易度は難関大学入試問題レベル
  • 難しくて問題数が多く時間がかかる。必要なところだけ抜粋してやろう

新理系の化学問題100選

新理系の化学問題100選 (駿台受験シリーズ)

駿台から出版されている 『新理系の化学問題100選』ですが、間違いなく断トツの難しさです。ちょっと現役生でこれをやりきった人をいまだかつて見たことないです。東大、京大を受ける人でも特に化学で勝負したい人向けでしょう。

問題はものすごく難しいのですが、『二見の化学の問題集ハイレベル』同様解説がとても丁寧なので、このレベルの人たちなら分からないということも無いでしょう。100選とありますが、1問1問が重いのですんなりは絶対終わりません。けれど、このレベルに手を出す学生の質を考えるとそうもいえないのかも。。。とにかく、普通の受験生は手をだす参考書ではないです!

  • 対象偏差値は70~80レベル
  • 問題数は100題
  • 問題の難易度は難関大学発展レベル
  • 東大、京大志望で化学で勝負する人は『新理系の化学問題100選』をやりこみ鍛え上げましょう

まとめ

以上、数ある化学の参考書の中から本当に使えるものだけを厳選してご紹介しました。また、センター試験用も含めてまとめ直します。

ではよろしくお願いします。

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