生物の参考書フローチャート

公開日: : 最終更新日:2016/07/22 おすすめ参考書, 生物, 科目別紹介

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理科の主要三科目である物理・化学・生物において原則的に

  • 物理は暗記量が少なく、計算力と理解力重視
  • 化学は暗記量が普通で、計算力と理解力も普通
  • 生物は暗記量と思考力重視で、計算力は少なめ

ということがいえると思います。

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生物のキモは、 知識と論述です。特に論述形式の問題、与えられた実験結果や資料から自分で解釈し、生物的知識に当てはめる思考力を試される 考察問題を解く事が最終的な生物の目標となります。

しかし、暗記すべき単語と生物的背景と関連知識が多くそれを確実に押さえることができていなければ、そもそも考察することができません。なので、最初のうちは、知識をしっかりと定着させることを目標にじっくりやっていきます。

生物の参考書の勉強法の流れ

生物の参考書は、いかに生物の知識を分かりやすく解説しているか、そして体系的に整理して理解できるようにまとめてくれているかが大切になります。まずは、知識を抜けなく覚えていくことが大切です。これが高校生物の範囲を網羅できて始めて入門編は終了となります。

次に生物の基礎を定着させていきます。基本的な知識を手に入れたら、典型的な考察問題をどんどん解いていき、網羅性を高めていきます。自分が抜けなく単語を覚えているか、 生物の基本的な背景や知識に穴が無いかを確かめながら入試に頻出する典型問題を解いていきます。ここでは、考察問題に対して自分なりの答えのパターンや、点数をしっかり取ることができる 解答の書き方を学んでいきます。一通り、基本的な問題を全て網羅することが出来たら基礎編は終了です。

基礎編の次は、入試の標準問題を解いていきます。このレベルでは、基礎レベルから進んだ応用的な内容をやっていきます。この入 試標準レベルの問題が実際の入試に数多く出題されます。つまり、ここで演習した問題と同じようなレベルの問題を実際に解いて得点源とすることになります。

生物の背景知識や現象を深く理解する

順序立てて勉強していく

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どの勉強にも共通しますが、初めから入試問題であったり、学校のテストを解く事が出来るような人はいません。そして、生物に限らず理科3科目全てに当てはまりますが、まずは知識を順序立てて理解していくことが必要なのです。この体系立てた学習というものがとても大切で、原則的には、 高校で指定された教科書を使って授業を受けることで、それは身に付けることが出来ます。

ただ、高校というものは偏差値によって進学校や自称進学校だったりと、分かれています。進学校だから良い教師に出会えるわけでもなければ、そこまで偏差値の高くない高校でも、とても分かりやすい素晴らしい先生の授業を受けることもあります。ある意味、ここは 『運によるところが大きい』です。

そして、教科書は文部科学省に指定を受けたものしか使えないので、堅めの内容で、堅めの解説となります。生物に個人的な興味がある人以外は、恐らく、あまり生物の面白さを感じることが出来なかったり、 暗記しなきゃいけないことばかりで嫌いになってしまうかもしれません。
通読用にはじめにお勧めしたいのが、田部先生の書いた『田部の生物基礎をはじめからていねいに』でも大丈夫です。

生物基礎のみなので、センター試験のみ生物が必要な人にもおすすめの参考書です。講義形式でどんどん進みます。生物が苦手な人、教科書のようにたんたんと事実が書かれていくような味気ないものが嫌いな人は、ここからやりましょう。生物が好きになるはずです。

田部眞哉の生物合格シリーズを授業傍用、独学用に使う

生物1合格39講 完全版 (東進ブックス) 生物2合格33講 完全版 (東進ブックス)

授業がよく分かんないという人や、独学でまず生物を始めたいという人はこの本から始めるといいでしょう。私の受験時代から、 『生物選択者はこれ!』という1冊で、少ないですがゴロもあったりと便利な参考書です。始めのうちは、この生物合格シリーズを辞書代わりに使って勉強をしていくといいでしょう。

田部先生の本は、どれも生物の基本的なレベルを網羅できていてとても分かりやすい内容になっています。『この本をやりきる』ことで、生物を勉強する上で何が必要なのか、これからを何をやっていけばいいのかが具体的に見えてきます。生物1,2という分け方になっていて、たくさん改訂版が出されていますが、上の2冊が新課程に対応している最新版となります。

生物の知識を定着させ、受験への基礎を固める

生物の知識はどんなに覚えていても、それを定着させ、自由自在に使えるようにならなければいけません。しかし、教科書や参考書、生物の語句集を眺めていてもいつまでたっても定着させることが出来ません。それは 『問題を解くこと』によってのみ自分の中に定着させることが出来るのです。


基礎レベルで使用するおすすめの参考書は、 『生物 基礎問題精講』です。知識は幅広く網羅された問題によって抜けなく定着させることが出来ます。

『基礎問題精講』を全部やり切ることが出来れば、生物は 『高得点を安定して取れる強い得意科目』に変わることでしょう。『基礎問題精』は、基礎問題もしっかり網羅しつつ、発展問題までつなげることができるような問題の選定がなされています。医学部の同級生たちに聞いても『基礎問題精講』をやったという人が何人もいました。割とゴールドスタンダードな参考書です。

重要問題集で全てのパターンの入試問題を網羅せよ

『基礎問題精講』では医学部はもちろん、難関大を受験する人は少々足りません。もちろん、そこまで難しい考察問題を出すわけではない国立大学では『基礎問題精講』で十分なのですが、ハイレベルな問題を網羅し尽くすためには 『生物 重要問題集』がおすすめです。若干、解説が簡素すぎるというか、理解できないところもあるのですが、やはり歴史のある『重要問題集』がこのレベルではおすすめです。

問題の選定もとてもよく、また網羅性も優れているので一通り重要問題集をやることで、受験生物の典型問題に、目を通すことになるでしょう。

高難易度の考察問題対策には医学部の生物

『生物の重要問題集』を網羅することで、ほとんどの大学の生物の考察問題は解けるようになりますし、知識的にも抜けはなくなります。あとは、各自、志望大学の入試問題の過去問を分析することで、傾向を調べて対策を練ればいいでしょう。

ただ、生物の考察問題が高難易度の大学では、本当に 見たこともないような実験や、なじみの無い手順の問題の考察問題が出されることがあります。もちろん入試問題は何題も出されるので、1題異常に難しくても標準問題をしっかりと得点にすることが出来れば、問題なく受かります。
しかし、高難易度の考察問題を解く事が出来れば、

  • 生物を得点現にすることができる
  • 生物の標準問題を含めて、安定した成績を残せる
  • 生物に対する深い理解と知識量に繋がる
  • というメリットがあります。時間がある人、浪人生、東大や京大そして医学部などの難関大を受ける人におすすめします。

    【超重要】勉強効果を最大まであげる生物の勉強法

    生物は他の教科と比べて、 考察問題にかなり比重があるという変わった特徴があります。計算問題などのように具体的な解答を求める物理や化学の他の理科の2教科に対して、考察問題には完璧に同じような解答はありません。解答のルールにのっとりながら自分自身の解答センスも鍛えなければなりません。

    『生物は、論理力で構成される国語』といっても過言ではありません。論理力は正しい知識から導き出される力です。少し曖昧な書き方になりましたが、それらの力を伸ばすために、勉強をする中で意識しなければいけないことを紹介します。

    生物の語句は定義と意味をはっきりさせる

    生物は覚えておかなければばならないことがたくさんあります。もちろん、脳からすぐアウトプットできるように暗記しなければなりません。しかし、ただ『暗記するだけ』では何の意味もありません。

    例えば、語句を覚えるという暗記作業が始めの入門・基礎レベルでの主な作業となります。この作業は、単に問題を解くために暗記をするわけではありません。語句をしっかり覚え、その意味を深く把握し、生物学的背景を理解することで、その後の考察問題でもしっかりと応用できるような生物の総合力を鍛える必要があります。

    そのためには、語句だけを曖昧に暗記するだけでは意味がありません。何かの定義を聞いて語句を連想するだけでなく、 『語句から意味と定義を自分で説明すること』ができるようにしましょう。これは、一朝一夕でできることではありません。基礎の勉強をするときに、『何も見ない』で語句の意味を自分で説明する練習、紙に書いてみる練習をする必要があります。

    長くなりましたのでまとめます。

  • 単語や語句は、自分の口で意味や定義をはっきり説明できるようにする。
  • 生物の知識を単独なものとしないで、縦に横に関連づける
  • 生物の参考書は1冊1冊をしっかり極める

    上記しましたが、生物は本当に特殊な教科です。暗記しなければいけないことが多いので、それらの語句をしっかり定着させなければなりません。そして、 『実験や現象の考察問題』は何度も解きなおしものにしなければなりません。

    数学や物理、化学などの計算問題は 『数式での論理的手順』が複雑で、頭が混乱してきますよね。なので、これらは何度も参考書をやり同じ問題を何回も解きなおす必要があります。そして、生物も考察問題を複雑な 『言葉での論理的手順』を用いて、解き明かさなければ成りません。何度も問題を解いて、その実験の手順や現象を必ず覚えておかなければなりません。

    確かに、いろんな実験問題や多種多様な問題に触れたくて、何冊も手を出したくなる気持ちや焦る気持ちはとても理解できます。しかし、そのはやる気持ちで1冊を丁寧に仕上げることなく他の参考書に移ってしまっては効果がとても薄まってしまいます。参考書とは、 『その道のプロが最適化するために問題を選定した』ものです。1冊1冊を丁寧にやりこんでいきましょう。

    考察問題は必ず自分で何かしら書いて学ぶ

    生物では、 『考察問題や1行程度でまとめる問題』がよく出題されます。そのため、対策もしっかり練らなければなりません。しかし、多くの受験生達は、分からないからといって解答を諦め 『すぐ答えをみよう』とする傾向にあります。もちろん、何の知識も無い始めのうちは、時間ももったいないですので、どんどん解答を見て知識を蓄えてもらって構いません。しかし、ある程度の知識を得たら、すぐに解答を見ないで必ず全ての問題で、 『自分の解答を作ってから模範解答をみる』ようにしましょう。

    入試問題で、簡単に解答を書き上げることが出来る問題なんて、数が限られています。ほとんどの問題は、どうやって考えたら良いか分からないような問題ばかりです。もちろん、 このページにある参考書をやり進めていけば、解くために必要な知識や考え方は必ず頭には入っています。あとは、脳から自分の手で必要な知識を取り出し、解答を作り上げることが求められます。そして、その解答センスは日々の学習の中で磨いていかなければいけません。

    要点まとめ

    以上が、生物の成績を最も効果的に上げる参考書の順番フローチャートと、その勉強法でした。生物は少し特殊な勉強法が要求されます。最も文系に近い理系科目ですが、自分に厳しく、取り組んでいきましょう。

  • 田部の生物によって基礎固め
  • 基礎問題精講や重問といった網羅系参考書を使って基礎レベル、入試標準レベルの問題を幅広くやりきろう
  • 考察問題対策は日々の学習から意識して行う
  • 語句暗記は自分で意味や定義を明確に説明できるようにする
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